2007年6月の読書
恩田陸 「麦の海に沈む果実」
裕福な家の子女のための「ゆりかご」、優れた才能を伸ばすために専門の教育を受ける「養成所」、そして家庭の事情で隔離されなければならない者たちの「墓場」と、3つの側面をもつ全寮制の学園。3月に入学、卒業するシステムなのに、2月に転入した理瀬をめぐる物語。恩田陸の学園ものに出てくる中学・高校生は大人びていて、それが味なのかとは思うが、ちょっと違和感を感じる私は子供じみているだろうか。
恩田陸 「ライオンハート」
最初は、時空の流れを把握するようにちゃんと読もう、と思ったのだけど、挫折・・・。
吉村昭 「死顔」
遺作。
イーサン・ケイニン 「宮殿泥棒」
男はみんな野球が好きなのか。
帚木蓬生 「ヒトラーの防具」 上・下
ベルリンで発見された剣道の防具。それには「贈 ヒトラー閣下」と日本語で記されていた。ヒトラーが支配するナチスドイツに、駐在武官として配置された香田光彦から見たベルリンを描いた長編。しかし香田はナチスドイツに疑問を持ちながらも、ずっと行動を起こせないところが情けないというか、一武官がどうこうできるものではないとはわかっているものの、ちょっと・・・。長いし、戦争情勢の説明部分をついとばしてしまいそうになるが、ところどころに散りばめられた食事の描写は興味深かった。代用コーヒーってどんな味なんだろう?とか。


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