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Jun 26, 2007

US Air Guitar Championship その2

休憩の後、ラウンド1の結果発表。上位5人は、デンバーの兄弟ふたりと、マントの人、そして地元のJohnny von Fretmaster、そしてNastyがこの時点では1位だった。

ステージに上がった5人はそのままで、課題曲の発表。Skid Rowの"Youth Gone Wild"。みんなこの時だけは真剣な表情で聴き、イメージトレーニングしていた。

課題曲のパフォーマンスは、ラウンド1の5位、弟から。いきなりスピーカーの上に登り、客席にダイブも。もう少しで我々も犠牲になるところだった。Fretmasterはラウンド1は良かったのだが、課題曲は全然ダメだった。その点、双子は余裕を見せた。エアギター課題曲の傾向と対策とかあるんだろうなー。

マントの人はイマイチだったのだが、ジャッジに「お前の彼女がHotだったら、点を上げてやるかもしれない」と言われて、「彼女」としてステージに上がったのは、最初のデモ演でエアドラムを叩いたあんちゃん。男同士のチューを見せる。双子の兄は、弟がいろいろやってしまったので、かぶることはせず、しかし観客のひとりがビールを浴びせると次々に続き、びしょ濡れになり盛り上げた。そして期待のNastyは良かったが、若干弱いか。しかしなんとかダラス代表に決勝に行ってほしいところではある。

結果発表。5位から順に発表され、最後に残ったのは兄とNasty。そして兄が優勝。我々としては、弟のほうが良かったと思うのだが。しかしデンバーから来たやつにさらわれて、ダラスの民はがっかり。ダラスでやるのは今年が初めてだから、勝てると思ってデンバーからやってきたのだろうけど、なんとも悔しい。来年は雪辱だ!

勝者が決まったあとは、参加者全員と、観客有志がステージに上がり、"Free Bird"を演奏。エアドラムのあんちゃんはここでも目立っていた。素晴らしい。エアグルーピーのお姉ちゃんも大量にステージに上がり、もうそれはそれは、大量のバカ(師匠曰く、「crazyというより、stupid」)の洪水で笑いが止まらなかった。"Free Bird"は我々も好きな曲ではあるが、エアギターで聴くには長すぎる。しかし後半の盛り上がる部分は聴きたいので、最後まで付き合った。曲の前半でかなりの客は帰ってしまったのだが。

観客はもちろん、MCもジャッジも参加者もみんな飲み続けてのバカ騒ぎ。床はこぼれた酒でドロドロ、あちこちに割れたビール瓶の破片が散らばり、決して居心地の良い場所ではなかったが、非常に楽しかった!期待をはるかに上回るバカさ加減!「ニューヨークに決勝見に行く?」、「ていうか、フィンランドまで見に行く?」、「ていうか、来年に向けて練習する?(ウソです)」とアホなことを言いつつ帰路についたのだった。日本の大会も見たいなぁー、きっとレベル高いんだろうなぁー、などと思いを馳せつつ、今後の選手権の行方に注目したい。

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Jun 23, 2007

US Air Guitar Championship その1

6月20日、エアギター選手権のダラス地区予選を見に行った。

エアギターといえば、日本では金剛地武士氏(先駆者!)や、ダイノジおおち氏(昨年の世界選手権優勝!)がいるし、今年の東京地区予選にはガチャピンが出場したりして、けっこう盛り上がっているのではないだろうか。実際どの程度なのか、こっちにいると温度は伝わってこないけれど。

アメリカでも地区予選が始まり、ダラスでも今年初めて開催されるとのことで、これは行かなくては!と勇んでチケット($10)を取ったのだった。しかし当日まで、「参加者が2、3人だったらどうしよう?」、「客もぜんぜんいなかったらどうしよう?」、「もしかしてすっごいつまんないんじゃ?」、「飛び入りでやれって言われたらどうしよう?」と心配はつきない。

会場は、新しくできたHouse of Bluesの中のCambridge Room。入ってすぐのところにバーがあり、客もいっぱいで驚く。

MCはBjörn Türoque(Born to Rock!)。彼は各地でエアギター大会に参加していて、世界選手権にも何度か出場、ドキュメンタリー映画"Air Guitar nation"に出演したり、挙句の果てには本まで出している。まず彼のデモンストレーションを見せるということで、観客からエアドラム、エアベースを募りそれぞれお兄ちゃんがステージへ上がる。そこに観客のお姉ちゃんが、「私はエアトライアングルをやるわ!」と言って参加。Björnは「この曲にはトライアングルは入ってないけど、いいよ」と言っていた。デモ演のエアギターは大したことなかったのだが、エアドラムの兄ちゃんが良かった!トライアングルのお姉ちゃんは、曲を知らなかったからか、曲にトライアングルは入っていないと言われたからか、一度も叩かなかった。しかしずっとトライアングルを掲げて構えていたらしい(師匠の観察による)。

次にルールの説明。競技はラウンド1とラウンド2からなる。ラウンド1、フリー・パフォーマンスでは、各自用意してきた曲を使い60秒演奏する。得点は3人のジャッジ(FM局の人ふたりと、去年のアメリカ代表)がつける点の合計で、評価はフィギュアスケートの方式で最低が4.0、最高が6.0になる。ラウンド1の上位5人がラウンド2に進み、課題曲(直前に発表される)で60秒演奏する。優勝者はニューヨークでの決勝に進み、その勝者はフィンランドでの世界選手権に出場する。

トップバッターは、ごく普通のお兄ちゃん。普通のTシャツにジーンズで、初めてらしくテレもあり、動きも単調でダイナミックさに欠け、得点は4.1から4.3といった低いものだった。しかし次の人は、やり慣れた感じで、客席も「おー!これだよ!」と盛り上がる。得点は一挙に5点台に。

目立っていたのは、コロラド州デンバーから参加の双子。かなり場数を踏んでいるらしく、堂々とした激しい動きを見せる。

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弟。ラメのサスペンダーがポイント。(動画

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兄。ビールのイッキ飲みでスタート。ちょっと額が後退しているものの、長髪でキメる。(写真はDallas Morning Newsより。こちらにも動画あり)

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浮いていたおっさん。普通のシャツとパンツで仕事帰りといった感じで何のひねりもない。唯一アコースティックギターで"Homeward Bound"を演奏するも、おだやかな動き、歌詞も知らないのか口の動きもでたらめで、激しくブーイングを浴びていた。

パフォーマンスの始めにリステリンをイッキ飲み(微妙に飲み切れてなかったが)する人、マントを羽織った太めの人とか、銀髪を逆立てたカツラに全身薄紫のピチピチの衣装を着たJohnny Lavender(エアギターは大したことなかった)など多種多彩。声援が一番多かったのは、地元のBuck Nasty。袖を切った黒いTシャツに下は赤いパンツ。エアギターもなかなかキレがよく、高得点をマーク。

全部で14人が演奏し、最後は唯一の女性。"Purple Rain"の後半部分をやるが、動きは地味だし、いいところなし。しかも上から下まで黄緑の衣装。なぜ紫にしない?

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休憩時間に、お約束のTシャツを買う。

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売り子のお姉ちゃんがすごい売る気がなかったのが印象的だった。しかし流れている音楽に合わせてちゃんとエアギターを弾いていたのはさすが。Björnのサイン本も置いてあったが、誰か買ったのだろうか?

(つづく)

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Jun 20, 2007

新しい遊び

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局長は地図が好きだ。私が見ていると、必ずやってくる。

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「そうだニャー、俺なら・・・」

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「このルートで行くニャ!」
と、道案内をしてくれるのならいいのだけど、実際は大きい紙が好きなだけ。

地図をこれ以上破られると困るので、新聞やスーパーの広告を置いてみた。

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「ニャっ!(興味しんしん)」

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「それっ!」

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「びりびりびり~っ!(猫キックも多用)」
ということで、新聞広告の思わぬ使い道ができたのだった。

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Jun 05, 2007

Bela Fleck and the Flecktones

6月2日、Bela Fleck and the Flecktonesのコンサートを見てきた。

「何のコンサートに行くの?」と人に聞かれるたびに、「たぶんご存じないでしょうが、ベラ・フレックという人で、ジャンルとしてはジャズからフュージョン?といった感じでしょうか・・・」と曖昧なことを言ったのだが、ここにきちんと説明させてもらうと、

Bela Fleck and the Flecktonesは、バンジョー弾きのベラ・フレックを中心としたバンド。ベラはもともとはブルーグラスのバンジョー弾きだが、そのスタイルとテクニックは他者とは一線を画す。その才能はブルーグラスをはるかに超えて、Flecktonesとしての活動のほか、Chick Coreaと共作したり、クラシックのピアノ曲をバンジョーで弾いてしまったりもする。

私はブルーグラスをかじっていたので、ベラはもちろんいつか見てみたいと思っていた憧れの存在ではあるのだけど、Flecktonesは正直、今まで敬遠していて、それは単に私が普段ジャズもフュージョンも聴かない人間だということもあるし、やっぱりバンジョーはブルーグラスが一番と思うからでもある。今回のコンサートも正直に言えば、Flecktonesかぁ・・・でもコレを逃したらベラを見る機会はもうないかもしれないし、行っておくべきだよな・・・と思ってチケットを買い、一応CDも何枚か買って予習したものの、ブルーグラスの曲も少しはやってくれるかなぁー、という感じで待ったのだった。

それに、まず思ったのは、なぜダラスに来るの?チケット売れるのか?ということ。チケットが発売されたのは4月だったのだが、発売日に取った我々の席はステージ向かって右、前から11列目。そしてコンサートの直前にもう一度サーチして、出てきたのは正面で前から7列目・・・がーん。そんな良い席が残っているとは、悔しいー!それよりも、これはどう考えてもチケットが売れていないということだ。

当日、NOKIA Theatreに向かうも、いつもより全然車が少ない。駐車場も混んでいないし、すんなり入場。まずTシャツチェック。4種類のTシャツとキャップ、CDが売られていたが売り子はひとりで、買う人もパラパラ。寂しい・・・けど買う。

ホールに入ると、1階席と2階席はほぼ埋まっているものの、両端のセクションは使っていないし、3階席はほぼ空席で数人座っているだけ。もう彼らが次にダラスに来ることはないだろうな・・・と思う。

しかし、ステージが始まってからはそんな懸念もふっとび、ただその演奏に感動。アルバム"The Hidden Land"からの曲も、以前の曲も、かなりのアレンジが加えられていて、それも4人のテクニックがすごいからなのだろうけど、圧倒された。楽器の種類も、4人しかいないのにこんなにいろいろ出すか!ってくらい。Victorはベースのみだが、すごいテクニックだし、ソロで10分以上(に感じた)弾くだけの奏法のバリエーション、音の変化には驚嘆。Belaは普通のバンジョーと、エレキバンジョー、6弦のエレキバンジョー(ギターなのか?)、他にも変な形のバンジョーを弾いていた。Jeffはサックス(ソプラノとテナーか?アルトかも)、フルート、クラリネット、ホイッスル、そしてキーボード。彼は頭は剃っていて、あごひげが長いので、"Upside-down man"と紹介されていた。そしてFuture Man・・・あの不思議な形のドラムマシーン(Synthaxe Drumitar)、どこを押したらどの音が出るのか、全部説明してほしい・・・。それに加えて、普通のドラム、パーカッション、座っている箱まで叩いていた。あの箱はただの木箱なのか、それ用なのか、とにかく未来の人はスゴかった。

前半と後半の間に休憩をはさみ、最後はベラのソロで、クラシックの曲からブルーグラスの曲までじっくりと。ブルーグラスの曲になると、観客はやはり盛り上がっていた。

アンコールは4人で1曲、最後に肩組んでおじぎ。やっぱりこうやって終わるのが正しいとつくづく思った。今回は観客の質も良く、年齢層が上で男性がやや多めだから、うるさく騒ぐ人もいないし、何といっても、ベラ・フレックを知っている人しかここには来ていないわけで(つまりあまりメジャーではないので、名前を聞いてちょっと行ってみるか、という人は少ないと思う)、純粋に音楽を聴いて楽しむという風で非常に良かった。アンコールの声援も、心がこもっている感じだった。

ステージの機材の上に、いくつかHippoの小さいぬいぐるみが置いてあって、あれをブースでTシャツと一緒に売れば売れるだろうに・・・少なくとも私は買うだろう、と思っていたら、アンコールの後、客席に投げていた。こっちには来なかったけど、欲しかったよう・・・。

師匠も楽しんでくれたようで、かなり満足度は高かったそうだが、どうしても納得いかないことがあるらしい。それは、「ベラ・フレックの格好はどうにかならんのか」ということ。そうなのだ!ベラは年取ってちょっと太ったけど、顔は悪くない(若いときは美青年だった)のに、昔から着ているものがダサいのだ。今回のステージは、Future Manはあの格好でキメてるし、JeffとVictorはまったくオシャレとは言えないが雰囲気を壊さない程度の服を着ているのに、BelaはTシャツにジーンズ。細かく言えば、Tシャツはラグランスリーブで身頃は黒っぽい色、袖はオレンジ系で、ジーンズはダボダボ。裾が細くなっていなかったのが不幸中の幸いだった。

CD "Live Art"のライナーノーツの写真(バンジョーの絵のTシャツでヘッドバンドしてエレキバンジョーを弾くベラ)を見せて、「これも相当ダサいよね」と言ったら、師匠は「いいや、今日の格好のほうが全然ダサかった。今まで見たコンサートの中で一番ダサかった」とキビシイ意見だった。

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